倉敷建築工房 山口晋作設計室
いくつかの報告

実行委員として関わっている「児島マルシェ」が、次の日曜日に開催されます。今まで通り、会場の設定と、出店者の推薦を行いました。公募型のイベントではないので、いかにふさわしい方を推薦するかというのが、マルシェの雰囲気を方向づけます。

 

過去には、「いくつか露出」というタイトルで、お伝えしたこともありましたが、何年か毎に、外での活動が重なることがあるようです。

 

下津井での「吹上美術館」の活動の中で、「下津井・路地めぐり」というものを担当しています。自分が生まれ育った下津井の町を、特に独特に狭い路地を巡りながら、いま現在、自分たちが住んでんいる現代との比較を肌で感じるイベントになっています。近所の神社は平安時代からのもので、集落自体もその頃からのものであることは確実のようです。

月に一回のイベントですが、そのつながりで、雑誌「ターンズ」に掲載されて、さらに「ターンズカフェ倉敷」というものに、出ることになりました。

 

(下津井の家から出てきた小皿)

 

圧倒的な人口減少の現実が差し迫っている中で、なんとか人口減少を食い止めよう、という感覚には、違和感を覚えているところでして、現時点では、確実に減っていく中で、捨てるものと守るものを区別すべきかなと思っています。さらに、積極的に動くには、近所づきあいを含めて疎遠になっている地域社会が、自治的な動きをしていくことが、まずもって必要で、老人会に向かって、皆さんのもっている土地を、活用していこう!などと提案したいなと思っています。

 

「吹上美術館」の活動は、外部から見れば、「地域おこし」的なものとして、写っているようですが、やっている私たちの興味としては、自分たちの感覚で、児島でできる色々な楽しいことを、発信しているということですし、「移住者支援」というのは、その中のほんの一部のもので、むしろ、普通に暮らしている人たちが、自分たちの街を楽しんで暮らす、ということが、大事なことかなと思っています。今の世の中は、楽しいこと、嬉しいことを、どこか別の場所に行くことで得ていることが多いといいます。住んでいる町は、寝起きしているだけで、暮らしていない、という指摘です。そういう、勿体ない状況をいくつかの活動の中で、変えていけたら、ハッピーだなと思っています。一言で言えば、自分たちが、20年後、40年後も楽しく暮らしないな、ということに行き着きます。

 

(下津井の家から出てきた和服)

 

さて、下津井の私の生家を整理して、彫刻家の方に住んでいただいているのですが、その準備中に、いくつかの「遺品」が出てきて、今は、それをどう使おうか、楽しみながら、考えています。

特に、これらの「和服」が課題ですが、この他に、たくさんの小皿が何十枚もあります。小皿の方は、自宅と下津井の生家で、普段のお皿として使っていて、お皿としても満足していると思いますが、問題は和服の方です。こちらは、1)リメイクして使う、2)きちんと着る、の2パターンしか、世の中の人はやっていないようで、私としては、どちらも無理なので、3)テキトーに羽織る、という真ん中の方向で進めていこうかと思っています。この手縫いの和服たちを、普段から着ていくという生活を、楽しみながらやっているところです。

 

 

| 22:03 | comments(0) | - |

Comment












New Entries
Recent Comments
Archives
Category
Link
Search this site.
qrcode



NEWS&BLOG・建築随想
UP