当事者になる | 建築随想「仙芳丸航海日誌」
ヤマグチ建築デザイン
当事者になる
まさか、自分がもう一度、当事者になるとは思っていなかった。


(シェアスタジオの建設風景)

いつも、ひと様のお宅を設計して監理して、引っ越しにまで関わっている存在だが、自分自身が当事者になるとは思っていなかった。
ちょうど、10年前に自分の自宅兼事務所を、夜な夜な家で設計していたけれど、規模は違うけれど、もう一度、当事者になっている。


(自宅兼事務所の建設風景)

しかし、大きく違うことがあって、使う人と作る人が一緒になっている。つまり、設計だけではなく、通常、工務店が行う作業を自分がしている。これは、7坪ほどの広さを三つに分けて、シェアする空間になる。

これからの時代は、大げさな構想を立てて、全方位を用意周到に準備立てて、上意下達に意思を伝えて、工事に臨んでいくというのではなく、そうではなくて、必要が生じたところから、狭い範囲で複数の人達が小さな事を始めていく、という行き方に変わっていくように感じている。計画的アプローチが計画的に進まない時代なので、そういう大げさな動きはやめておいて、まずは使う人ありき・実行ありきのアプローチである。後者の方が、停滞する土地利用や賃貸物件の活用が動きやすいし、使う人が考えているから出来上がりも納得のものになる。その場合には住宅メーカーの入る隙はない。ただ、出来上がりは多少みすぼらしくなるかもしれない。でもまあ、どうせ、皆が金がない状況だから、そういうことも、笑って過ごせる時代である。そちらの方がハッピー率が高いと思う。

そういう思考で街を眺めていると、写真のような古ぼけたアパートが、急に魅力的に見えてきたりする。これを借りてお店が入ると楽しいだろうなあ、という感じで、ストリートビューの画面から動けなくなるのである。明日の朝、ここに偵察に行く予定だ。


(JR児島駅近くの古いアパート)

トップの写真の物件は、児島駅近くにまもなくオープンするシェアスタジオです。一緒に楽しいことをしたい人を求めています。
| 05:09 | comments(0) | - |

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