生活 | 建築随想「仙芳丸航海日誌」
ヤマグチ建築デザイン
カフェイベント「生活と住まい」

先日、事務所と自宅を解放して、カフェのイベントを行いました。

友人知人が集まるだけのものですが、お仕事の雰囲気ではなくて、カジュアルな感覚で、みなさん楽しんでおられた様子です。

 

以前から、こうやって、友人が集まって、おしゃべりすることは、よくありましたが、それを少しだけ改まった感じで告知して、行われました。多額の広告費をかけて、広く一般に周知するという方法ではなくて、このような小さな公(おおやけ)をたくさん作り、たくさんの回数を重ねていくことが、結果として個人的な信頼を得ながら、地域の住まいを作っていけるのではないだろうか、そういう手応えを感じているところです。次回は、1月16日(月)に予定しています。

また、レンタルスペースとしての使い方も考えているところです。個人事業をしている方が、個別のレッスンや講座などを行う際に、喫茶店などではなく、他の方に気兼ねなく行える小さな空間が必要となります。こちらは、必要に応じて個別に対応して行きます。

 

今年も来年も児島での仕事が増えてきています。児島にある設計事務所として、ありがたいことで、来年も町医者のような立場で、一つ一つの住まいやお店を作って行きたいと思います。生まれ故郷、下津井での活動(吹上美術館など)も継続しています。広い範囲よりも、狭い地域で集中して、そこに住む方々と共に、街を楽しみながら過ごしているところです。ありがとうございます。

 

 

(写真は事前イベントの様子です)

| 22:06 | comments(0) | - |

いくつかの報告

実行委員として関わっている「児島マルシェ」が、次の日曜日に開催されます。今まで通り、会場の設定と、出店者の推薦を行いました。公募型のイベントではないので、いかにふさわしい方を推薦するかというのが、マルシェの雰囲気を方向づけます。

 

過去には、「いくつか露出」というタイトルで、お伝えしたこともありましたが、何年か毎に、外での活動が重なることがあるようです。

 

下津井での「吹上美術館」の活動の中で、「下津井・路地めぐり」というものを担当しています。自分が生まれ育った下津井の町を、特に独特に狭い路地を巡りながら、いま現在、自分たちが住んでんいる現代との比較を肌で感じるイベントになっています。近所の神社は平安時代からのもので、集落自体もその頃からのものであることは確実のようです。

月に一回のイベントですが、そのつながりで、雑誌「ターンズ」に掲載されて、さらに「ターンズカフェ倉敷」というものに、出ることになりました。

 

(下津井の家から出てきた小皿)

 

圧倒的な人口減少の現実が差し迫っている中で、なんとか人口減少を食い止めよう、という感覚には、違和感を覚えているところでして、現時点では、確実に減っていく中で、捨てるものと守るものを区別すべきかなと思っています。さらに、積極的に動くには、近所づきあいを含めて疎遠になっている地域社会が、自治的な動きをしていくことが、まずもって必要で、老人会に向かって、皆さんのもっている土地を、活用していこう!などと提案したいなと思っています。

 

「吹上美術館」の活動は、外部から見れば、「地域おこし」的なものとして、写っているようですが、やっている私たちの興味としては、自分たちの感覚で、児島でできる色々な楽しいことを、発信しているということですし、「移住者支援」というのは、その中のほんの一部のもので、むしろ、普通に暮らしている人たちが、自分たちの街を楽しんで暮らす、ということが、大事なことかなと思っています。今の世の中は、楽しいこと、嬉しいことを、どこか別の場所に行くことで得ていることが多いといいます。住んでいる町は、寝起きしているだけで、暮らしていない、という指摘です。そういう、勿体ない状況をいくつかの活動の中で、変えていけたら、ハッピーだなと思っています。一言で言えば、自分たちが、20年後、40年後も楽しく暮らしないな、ということに行き着きます。

 

(下津井の家から出てきた和服)

 

さて、下津井の私の生家を整理して、彫刻家の方に住んでいただいているのですが、その準備中に、いくつかの「遺品」が出てきて、今は、それをどう使おうか、楽しみながら、考えています。

特に、これらの「和服」が課題ですが、この他に、たくさんの小皿が何十枚もあります。小皿の方は、自宅と下津井の生家で、普段のお皿として使っていて、お皿としても満足していると思いますが、問題は和服の方です。こちらは、1)リメイクして使う、2)きちんと着る、の2パターンしか、世の中の人はやっていないようで、私としては、どちらも無理なので、3)テキトーに羽織る、という真ん中の方向で進めていこうかと思っています。この手縫いの和服たちを、普段から着ていくという生活を、楽しみながらやっているところです。

 

 

| 22:03 | comments(0) | - |

お花見
先日、春休み中の長男とお花見に行きました。
下津井には「下津井城」というお城が江戸時代初期にあり、その跡地が公園になっています。





とても奇麗でした。桜を見ると、心までが晴れやかな気持ちになります。
4月は異動の多いシーズンですが、桜があるお陰で心が明るくなったという方が、私の周りにも何人かいる程です。

この公園は、ただ桜があるだけではなく、山の上から瀬戸内海と瀬戸大橋が見渡せて、とても気持ちの良い場所になっています。
オススメです!
| 23:43 | comments(2) | - |

薪ストーブには土間が良い
薪ストーブに憧れる方が最近多いですが、五年間のあいだ、実際使ってみると、いろいろなことが分かってきます。

まず、薪の調達です。丸太で仕入れるとチェーンソーで切ったり斧で割る必要もあります。それを避けて薪の状態で買うと高価になるのは目に見えています。チェーンソーには手入れが必要で、私のように燃料と潤滑オイルを間違って入れると分解する必要があります。はい、失敗談です(泣。チェーンの刃が切れなくなると、研ぐか、もしくは新しいものを購入しないといけません。まあ、当たり前ですね。
私は仕事などで木材を無償で入手できますが、燃料を安価に入手できる目処が立たないと、日常使いは難しいかもしれません。

第二段階は、薪を室内に運ぶ段階です。私は薪をそれなりの大きさの車付きのカーゴで、運んでいますが、それは居間が下足のままで行き来できる土間(モルタル塗りの土間)だからで、さらに家の外と中がほぼ段差が無く、楽に運べるからです。これが、通常の住宅のように、地面から60センチ程の段差があれば、何段かの階段を経て持ち運ぶことになります。
また、薪を家の中に運べば、当然ながら、木のクズやら、土やら虫やらが室内に侵入しますので、通常なら気になるところですが、日頃から土足生活ですので、それほどでもありません。掃除の際には、ホウキで掃き、外の井戸水で濡らしたモップで拭き取れば、奇麗さっぱりです。

つぎに焼いた後の後始末です。木は燃えれば灰になります。当たり前ですね。もう建築の仕事をし始めてずいぶん経ちますが、木材の堅さというものが、木の燃えるスピードに影響する様は大変興味深いものです。杉はあっという間に燃えて、松は長持ちします。ヒノキはその間で、樫の木などいわゆる「堅木カタギ」はずいぶんと長持ちします。燃えた後の灰は、さらさらの砂よりも小さい粒子で、そこら中に飛び散りますので、木のクズの比ではなく室内を汚して行きます。そこでも、土間であることが味方してくれて、後の掃除が楽になっています。灰にならずに炭状態のものの掃除も同様です。

最後に薪ストーブの本来の機能である暖かさです。比熱(熱を蓄える能力)の大きいモルタルなどの土間にしていれば(土の土間タタキは耐久性や掃除、ホコリなどの面からお勧めしません)、室内の温度変化が緩くなりますので、(冷)暖房の熱源がその働きを停止しても、一定時間は暖かさ(や冷たさ)が継続できます。私の家ではそれを狙ってレンガの壁も設置しており、また外壁はすべて土の壁にしていますので、石膏ボードの壁で合板の床の住宅よりも、より効果があります。温度変化が緩やかになると、少しだけ健康になった気分に成ります。

私はかつて栄えた港町下津井で明治末期39年築の住宅に生まれ育ち、京町家のような「通り土間形式」の住宅で20年過ごしました。30歳の頃、自分のこれからの住まいを考える際、その原体験があり、土間の住宅にしたということですが、土間の住宅というのは、じつは、薪ストーブにとても便利だというのが、ここ最近の実感です。

薪ストーブには土間が合います。合いますと言うか、薪ストーブを設置するなら、セットで土間とするべきです。5年間住んでみて、そのように思います。ぜひ、みなさま、セットでいかがでしょうか。


(下津井の家の土間、モルタル土間です)
| 23:19 | comments(0) | - |




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